【無料】「TIME-12」多彩な時間操作を可能にするディレイ・モジュレーター

「TIME-12」は、音の時間軸を自在に操ることで、スタッターやテープストップ、グリッチ、リバースといった複雑なエフェクトを簡単に作り出せるディレイ・モジュレーターです。

このプラグインは、有名な GrossBeatShaperBox といったプラグインから着想を得て開発されました。前作である TIME-1 をベースに、 JUCE フレームワークを用いて一から再構築されており、より高い安定性と多機能性を実現しています。

詳細はこちら:https://github.com/tiagolr/time12

目次

TIME-12 の特徴

「TIME-12」は、 WindowsmacOSLinux の各 OS に対応し、クロスプラットフォームで使用可能なディレイ・モジュレータープラグインです。楽曲の特定の箇所にアクセントを加えたり、全く新しいリズムパターンを生み出したりするのに最適です。

マルチセグメント・エディター

音の変化を制御するエンベロープ・エディターは非常に高機能です。

8 種類のポイントタイプ(ホールド、カーブ、 S 字カーブ、階段状など)を使い分けることで、滑らかな音の変化から急激な変化まで自由に設計できます。また、複数のポイントを選択して、拡大縮小歪ませる操作も可能なため、複雑な波形も素早く作成できるのが魅力です。

ペイントモードとパターン管理

エディター上で直接波形を描くことができるペイントモードが搭載されています。

ユーザーが作成した形状を最大 32 種類まで保存でき、それらをキャンバスに塗りつぶすように配置することが可能です。 12 種類のパターンは MIDI ノートによってリアルタイムに切り替えることができるため、ライブパフォーマンスや複雑な楽曲構成にも柔軟に対応します。

多様なトリガー機能とシーケンサー

エンベロープの開始タイミングを制御するトリガー機能も充実しています。

楽曲のテンポに同期させるだけでなく、入力されたオーディオの音量変化(トランジェント)を検知してトリガーするオーディオトリガー機能を備えています。

これには、シンプルなエンベロープ追従モードと、ドラムの音に特化した検出モードが含まれています。

内蔵のシーケンサーを使用すれば、ランダムにパターンを生成することも可能です。偶然から生まれるユニークなサウンドを、クリック一つで手に入れることができます。

その他便利な機能

  • Undo & Redo 対応:操作ミスを気にせず、試行錯誤を繰り返すことができます。
  • パターン同期:再生中のビート位置に合わせてパターンの切り替えを同期させ、リズムの崩れを防ぎます。
  • 豊富なプリセット:最初から使える設定が用意されているため、導入してすぐに効果を確認できます。
  • 多様なフォーマット: VST3AULV2 といった主要な規格をサポートしています。

まとめ

「TIME-12」は、現代の音楽制作において欠かせない「音を切り刻み、再構築する」という作業を、直感的かつ高度に行える強力なプラグインです。特に、ヒップホップやエレクトロニック・ミュージック、ダンスミュージックを制作している方にオススメです。

オープンソースプロジェクトとして GitHub で公開されており、多くのプラットフォームで利用可能な点も大きな利点です。

詳細はこちら:https://github.com/tiagolr/time12

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