【無料】「destruqtor」ダイナミクスを維持しながら音を歪ませるコンパンディング・ディストーション

2025 12/21

2025年12月21日 2025年12月21日

一般的なディストーションは音の強弱（ダイナミックレンジ）を潰してしまうという欠点がありますが、今回紹介するblepfxの 「destruqtor」 は、その常識を覆す画期的なプラグインです。

ディストーション、サチュレーション、エキサイターとしての機能を併せ持ち、楽曲に新たなディストーションサウンドを追加します。

destruqtor の特徴

「destruqtor」 の最大の特徴は、コンパンディング（Companding）という仕組みを採用しているところ。これは、歪みを加える前に一度音の強弱を拡張（エクスパンディング）し、歪ませた後に逆の圧縮処理を行う技術です。

通常、ディストーションを深くかけると、音の立ち上がり（トランジェント）が削られてしまい、音が平坦になりがちです。しかし、「destruqtor」 は独自のアルゴリズムによって、音のパンチ力を維持したまま、温かみのあるサチュレーションや激しいディストーションを加えることが可能です。

ダイナミックレンジを犠牲にすることなく、迫力のあるサウンドを作り出せます。

偶数倍音（Even）と奇数倍音（Odd）を個別に調整できるコントロールを搭載しています。

アナログ機器のような温かみのあるソフトクリッピングから、信号を完全に破壊するような過激なサウンドまで、パラメーターを操作するだけで自由自在に変化させられます。

音質面では、8倍のオーバーサンプリング に加え、ADAA（Antiderivative Antialiasing） アルゴリズムを採用しています。これにより、デジタル特有の不快なノイズであるエイリアシングを効果的に抑え、非常にクリアで滑らかな倍音を実現しています。

また、Low & High Cutoff 機能により、特定の周波数帯域だけに歪みを適用することができます。例えば、低域の芯を残したまま高域だけに艶を出すといった繊細な音作りも容易です。

入力信号に合わせて出力レベルを自動調整する ゲイン補正機能 も備わっており、音量の変化を気にせず音作りに集中できる点も大きな魅力です。

ユーザーインターフェースは非常にシンプルで美しく、直感的に操作できるように設計されています。

ダークモードとライトモードの切り替えが可能なほか、ウィンドウサイズも自由に変更できるため、どのような制作環境でも快適に使用できます。

「destruqtor」 は、これまでのディストーションの弱点を克服した、実用的なプラグイン。音を激しく加工したい場合はもちろん、繊細なサチュレーターやエキサイターとしても優れた性能を発揮します。

「音を太くしたいけれど、リズムのキレや迫力は失いたくない」という方は、ぜひダウンロードしてみてください。

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