音の奥行きを簡単に操作できる無料のVSTプラグイン Tokyo Dawn Recordsの「Proximity」をご紹介します。
Proximity は心理音響をベースにマイクの配置をシミュレートすることが可能で、ボーカルやドラムなど多くのトラックで使用できます。
詳細はこちら:https://www.tokyodawn.net/proximity/
Proximity の特徴
仮想マイクをシミュレート
仮想マイクの配置をシミュレートすることで、音の奥行き感を表現します。
距離は ORIGINAL DISTANCE と真ん中のフェーダーで調整。
調節後の距離感は下部の DISTANCE セクションにある ABSOLUTE、RELATIVEのパラメータで確認することが可能です。
ORIGINAL DISTANCE
Proximity を適用するトラックのオリジナルの距離を設定します。
この距離を基準にして奥行きを前後させます。
フェーダー
+にすることで距離を近づけ、-にすることで距離を遠ざけます。
ABSOLUTE
Proximity を適用した距離が表示されます。
RELATIVE
元の距離と Proximity 適用後の距離の差が表示されます。
奥行きを表現するエフェクター
フェーダーの他にも奥行きを表現するためのエフェクターを各種搭載しています。
True Delay
奥行きを表現するためのディレイを設定します。
True Gain
フェーダーのゲインが距離とは関係なくdBスケールの通りに適用されます。
Air Absorption
距離による高音域の減衰を再現します。
Stereo Width
距離によるステレオの幅の変化を再現します。
Proximity
距離による低音域の増幅/減衰を再現します。
Reflections
ディレイの初期反射を追加し奥行きを表現します。
モジュレーション
距離を前後に揺らすことが可能なモジュレーション機能も搭載しています。
まとめ
Proximity を使用すれば、コンプレッサーやリバーブなどのエフェクトでは表現しきれない奥行き感を再現することが可能です。
バッキングを引っ込めたいときなど非常に便利。ぜひダウンロードしてみてはいかがでしょうか。